刑務所で服役している受刑者の総数は2006年時点で約7万人で、10年前の1.5倍になっています。
増加の主な原因は、ここ最近の犯罪への厳罰化の影響です。犯罪自体の数が増えて受刑者が増えたわけではありません。
急激な受刑者の増加で、刑務所はここ最近、過剰収容(定員オーバー)が続いています。
過剰収容は受刑者に悪い影響を与えます。例えば以下のようなことです。
過剰収容の悪影響
・住空間の悪化。
・ストレスで受刑者同士の暴行事件が増加。
・密度の濃い人間関係から逃れるためにわざと規則違反をして保護室(懲罰用の独居房)へ行こうとする者が出る。
・刑務官1人あたりの負担が増え、受刑者の処遇が低下。刑務作業を行えない受刑者が出る。
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法務省は現在、刑務所を増設中です。今後数年のうちに改善が見込まれます。