刑務所の衣食住



[刑務所の衣]
受刑者には、衣類が支給されます。皆同じ服です。薄い青の上下と帽子の所が多いようです。日用品の一部は自費で購入もできます。男性は原則頭丸刈り。

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[刑務所の食]
刑務所は、拘置所より良い食にありつけます。(拘置所の食はあまり良くありません。)

刑務所の食は、一言でいうと、昔食べた学校の給食を、麦を混ぜたごはんにしたような感じですね。

ご飯は米70%麦30%の混合で、栄養が考えられた献立です。

材料費は一日530円程。530円というと安いようですが、受刑者が料理するため人件費がかかりませんから、530円でも立派な食事になります。ちなみに、小学校の給食が一食で250円程ですから、同じ位の内容と思って間違いありません。昔、刑務所の飯のことを「臭い飯」といいましたが、今ではそういう表現は合いません。

スパゲティーやハンバーグ、サラダ、カレー、などなど、なかなか良いです。正月など特別な日には特別メニューになります。病人には治療食が出ます。

A〜C食があり、健康,体重,作業内容などによって決まります。下記は1日1人当たりのカロリー。

A食-1,600Kcal
B食-1,300Kcal
C食-1,200Kcal

なお、成人男性の標準が2.200Kcalですから量は少なめ。入所前に肥満だった人も、出所する頃には健康になっているでしょう。

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[刑務所の住]
雑居房と独居房があります。

房は、いわゆる「牢」のように、鉄の棒で仕切られているのではなくて、普通の部屋に近いです。

雑居房は、8畳位の広さで、6人が入ることになります。独居は3畳程です。刑務所は今過剰収容ですから、ひどいケースでは、独居に二人入ることもあります。狭く、足が伸ばせません。

房には便器と水道が完備されていて、用を足すところが見えないように、申し訳程度の小さな板がついています。それでも外から見えてしまいます。雑居房では、他人の便の臭いを嗅ぐ事になります。

とある刑務所では、刑務官の心遣いで、消臭剤が置いてありました。

(刑務所によって設備状況は異なる)

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[私物について]
2006年の法律改正で状況が大きく変化しました。

以前は大きく制限されていましたが、現在では、日用品や雑誌など図書の所持制限がなくなりました。新聞の購読も可能です。

私物は、自分のお金で購入します。

自分のお金とは、領置金(入所時携帯した現金)、作業報奨金、または差し入れられた現金、です。



刑務所生活