月形刑務所
元受刑者の方より



北海道は月形刑務所にお勤めに行かれ、2007年に出所された方より情報提供頂きました。貴重な情報のご提供、感謝致します。

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Q.
月形ではどのような刑務作業をやっているのか(工場・自営作業の種類)。職業訓練はどうか。

A.
刑務作業は木工、金属、印刷、洋裁、農業、職業訓練、自営作業です。自営作業は、内掃、清掃、外掃、営繕、炊場、官炊、計算、図書、病舎、掃夫です。職業訓練は木工、溶接、大型特殊免許の3種類あります。職業訓練は自所のみの訓練です。なお、木工、溶接の職業訓練に関しては、各工場の新入が一月間行うものです。大型特殊は定員二名で半年間です。

Q.
仮釈放は月形ではどの位の割合の受刑者が取れるのか。取れるケースでは仮釈放の期間は刑期に対する割合でどれ位か。

A.
北海道は沢山もらえるという噂がありますが、特別多くはありません。初犯の人も多くいますが、四割くらいは満期釈放です。月形の場合仮釈放の割合は刑期の六〜七分の一位です。多く刑務所に行っている人や、仮釈放中に捕まった人は更に少なくなります。

Q.
監獄法の改正の前後を体験したと思いますが、法改正で変わったことは。

A.
賞与金は報奨金という名前に変わりました。延長作業の計算方法も一部変更になりました。計算方法の変更により月形では不手際が発生しました。新法に変わって大幅に変更になったのは日用品や雑誌等私本の所持制限が無くなったことです。これによって今までに増してお金がものをいう世界にかわってしまった気がします。後は外部との交通『手紙、面会』制限の緩和です。従来は親族のみでしたが、友人、知人もOKになりました。ただ暴力団関係者や、刑務所出所者などは許可されません。また従来よりも手紙の発信回数が増えました。これは承知のことと思います。

Q.
その他、これから受刑する人に参考になることは。

A.
余談ですが釧路刑務所が釧路刑務支所となり帯広刑務所の管轄に入りました。月形刑務所は現在920名程で、今後定員1800程に増員になる予定です。月形の場合六割程が本州から移送になった人です。



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