栃木女子刑務所
元受刑者の方より



栃木女子刑務所にお勤めに行かれた方より情報提供頂きました。貴重な情報のご提供、感謝致します。

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私は8カ月の短期刑で栃木女子刑務所に服役しました。

さすがに栃木は入管が近いせいか、外国人受刑者が沢山居ました。
だんとつ、中国人が多く、以外と日本語が上手なのにはびっくりしました。

岐阜の笠松刑務所を出所後に仮釈放が取り消しとなり残刑を勤めるだけだったので、満期でしたが
やはり累犯扱いとなり累犯工場へ配役となり、わたしの居た工場ではいわゆるモタ工のお守りにヒモを通す作業やボールペン組み立て、そしてごく少人数のミシンがありました。

私はミシンへ配役され、主にブラジャーのパットを作ったり、ブラジャーを作る仕事でした。
各工場には、雑役の他、各作業には、いわゆる班長みたいな、作業員と呼ばれるものがいて私が配役された時が作業員だった中国人受刑者が親切に作業を教えてくれたお陰で、彼女が引っ込みの後に作業員となり、以外と忙しく作業していたらあっという間に刑期が過ぎました。

栃木刑務所は建物は古く、雑居独居共に、懲罰房以外は開放となり、部屋に鍵もなく、流しやトイレも居室ではなく廊下にありました。建物も2階から3階建てです。

食事は朝昼晩共に食堂でとります。

業訓練等もあり、美容やフォークリフトなど多彩なようでした。

今現在は居室を増やす為に増築されたらしく、おそらく渡り廊下の中庭スペースに増築されたのではないかと思います。

刑務官は、田舎の刑務官なので、口は悪いが人間的には擦れていなく私的には付き合いやすかったかと記憶しております。

面会室に関しては、冬はコタツがありツイタテのない面会室でしたよ。
家の茶の間で話をしている様でした。

今では処遇法も変わり、昔よりは外部との連絡もとりやすくなっているみたいなので、受刑者も希望を持って刑に服すことができるのではと思います。

参考になったかはわかりませんが、以上です。
ちなみに、家族が身許引受人になれず保護会を希望する場合、刑務所で自分に甘えずに人のお手本になる位きちんと生活していれば、今満員で順番待ちの状態でも3ピンで仮釈放でき、保護会の順番待ちも優先的に入れてもらえます。
懲罰をせずに、作業に集中し、自分の立場をわきまえて生活すれば、希望の条件は黙ってついてくるものです。
辛抱仮釈ですよ。



刑務所生活