沖縄刑務所
元受刑者の方より



5.これから受刑する人や、受刑者を待つ人に参考になること

刑務所では社会での地位や生活・プライドは一切通用しません。まず、その社会概念を払拭する事です。

社会で住む家も金も無い浮浪者、逆に芸能人とか社会社長とか議員とかそうい立派な立場の人がいますが刑務所では全く関係無いのです。逆に社会では浮浪者の方に頭を下げる事すらある事もあるのです。刑務所は、社会の規則を守れない者達の集まりであり、その中に自分自身もこれから置かれます。自己主張や自己の強い者の集まりです。

そんな中で日本の刑務所事情は定員オーバー状態で舎房でも工場でも懲役囚で満員です。そんな中どうしたら上手くやっていけるのか!?最初に記載した社会概念をまず払拭するべきです。そして先に入った者が必ず先輩なのですから礼儀やその舎房や部屋・工場での受刑者同士で決められたルールを守る事です!歳上年下も関係ありません。言葉使い一つ注意するべきです。皆に慣れる迄は最低でもそうすべきです。

刑務所で一番辛いのが人間関係です。社会では気が合わない人が会社にいたとしても家に帰れば忘れられますしプライベートではその人を避ける事ができますが刑務所ではそうはいきません。仕事場でも部屋でも気の合わない人と一緒なのです。だからこそ同囚同士への言葉使いや同囚同士が決めたルールは守るべきです。そのルールを守っていれば自然と刑務所の規則も守っていけます。刑務所での規則の前に同囚で決めたルールが最優先だと考えても過言じゃありません。上記記載どうり個性が強い者達の集まりですから一人だけ浮く行動や行為は極力避けるべきです。

きっとこの内容を読む人は大変だと感じられるかもしれませんがしばらくの我慢なのです。皆と仲良く打ち解けるようになってくれば大丈夫!最初が肝心なのです。どんなに社会で地位があっても刑務所では通用しない事を自覚し、腰を低くする事をおすすめします。中には現役の組織所属で刑務所でも把握されてない人もいるのである程度周りが理解でき、周りと溶け込んでいけるまでは言葉や態度は謹んで行動するべきでしょう。それから徐々に自分のやるべき事ややりたい事をすればよいのです。



刑務所生活