笠松女子刑務所
元受刑者の方より



笠松女子刑務所にお勤めに行かれた方より情報提供頂きました。貴重な情報のご提供、感謝致します。

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みなさんはじめまして。
私は東北在住。
警視庁に覚せい剤取締法違反にて逮捕となり、執行猶予中であった為、前刑と合わせて2年8ヶ月の刑で東京拘置所より岐阜羽島の笠松刑務所にて服役となりました。

日本国内で女子刑務所は当時、北海道、栃木、笠松、岩国、麓と数少なく、各施設により、舎房(寮)が施錠されるタイプや塀が高い施設など色いろあるみたいですが、私のいた笠松では、寮は開放雑居といい、階ごとに施錠されているだけでトイレや流しや洗濯場は廊下にあり、居室には施錠はなく、出入りができる状態で生活ができました。

笠松へ着き、二週間は観察工場にて分類されその後の工場への配役する判断されますが、私は、洗濯工場へ配役となり雑居房へ居たのは次の進級式までの一ヶ月程でしたので、雑居生活での詳しい話はできません…

笠松では、経理工場といって炊場(食事関係)や洗濯、他累進処遇2級からの受刑者は開放独居といい、雑居と同じく階ごとに施錠されているだけで部屋の出入りも自由な一人一部屋の居室でした。

食事は朝、夕は居室で食べ、お昼は食堂にて食べます。
今は累進処遇がなくなった?!という話が他の受刑経験者の方の書き込みで見てびっくりしましたが、経理工場で真面目にやっていれば半年程で2級にあがれました。まず、刑務所へ着き工場配役が決まる観察期間の2週間の間に、自分をアピールし、素直に聞き入れる柔軟な気持ちを持ち経理工場へ配役してもらえるように努力しましょう。
経理工場の努力が認められると、観察工場や病舎、独居房の雑役へ配役となる場合があり腕に緑の腕章をつけ作業も自由に体を動かせる事もでき、長い刑務所生活もあっという間に感じる事もしばしばですよ。

先生(刑務官)達の扱いも、全然違ってきますから、刑務所へ来た意味を自分でよく振り返りはじめ多少理不尽だと思う事があったとしても罪を犯さなければ刑務所へ来る事もない訳ですから、先生の意見や指示の意味をよく理解し、前向きな気持ちで刑へ服してもらいたいと思います。

経理工場へ配役となったからといって早く仮釈放となる事はありませんが、普通工場に比べ2週間程早い事や、身元引き受け人がいない人が出所後生活ができる保護施設の空き待ちの時に優先的に入れて貰えるという事もあります。

もう出所して7年程経つので、現在の所内とはだいぶ変わっているみたいなので、工場や寮のことや、処遇や分類などは最近出所された方のお話のほうが正しい理解が得られると思います。



刑務所生活